世の中には「買わせるための心理テクニック」が存在します。
- 近所のスーパーの特売日を全部把握している
- お得なポイントもつけている
- スタンプカードも集めている
- 買い物リストに従って、お得に買い物をしている
お買い物テクニックを駆使していて、バッチリ!のはずが、
割高なのについ買ってしまった
余計なものを買ってしまった
そんなことありますよね。
それは、「買わせるための心理テクニック」(目に見えない罠)の影響かもしれません。
【アンカリング効果】相対的な安さに目を奪われる
例をあげます。
○○昆布・・定価2980円の商品が60%OFFで1192円
○○昆布1192円
「定価2980円の商品が60%OFFで1192円」とあると、単に1192円とあるよりお得に見えませんか?
これは、いかり(アンカー)を下ろすように、印象的な数値が基準となり、行動に影響を与えるのです。
バーゲンセール
セールは、お店が安く消費者に還元するもの
と思っていませんか?
なぜバーゲンセールが儲かるのか。
よく知っている商品が定価よりどれだけ安くなっているか
それだけ目を奪われてしまうからです。
そして、その他の商品については、割高であっても購入してしまうのです。
これが、ついで買い、余分なもの買いにつながり、予算以上に購入してしまうのです。
セール対象外品
これは、お洋服などでよく見ます。
セール中の広告の品の欲しかったコートを見て、お店に行きます。
すると、セール対象外品がすぐ近くに置かれています。
同じコートでも、これは最新入荷品なのでセール対象外ですが、少し前の商品なのでこんなに安くなっているんですよ。(割安感を前面に出している)
こんな風に言われたら、購入してしまいませんか?
これは【アンカリング効果】相対的な安さに目を奪われるというカラクリなんです。
メンタル・アカウンティング(心の会計)
気分でお金の価値が変わったりしませんか?
1万円札をくずしてしまうと、使うのが早くなってしまう
ポイントがつくから、電子マネーで払う
「お金を使う痛み」があまりないためについついムダ使いをしてしまう傾向にあるそうです。
参考)ポイント10倍と5%割引では、5%割引が断然お得です。100円で1ポイントの場合、200円で1ポイントの場合、詳しい計算などは下記ブログを読んでみてください。
返報性の原理
人は、「何かをしてもらった場合にはお返しをしなければならない」と思ってしまう心理です。
例)試食や試飲などで、店の人に親切にしてもらうと、お返しに「買わないと悪いかな?」と思う心理のことです。
味見程度に、日常で食べるような食品ならば思わぬ出費でダメージが・・・ということはないでしょう。
しかし、高級なもの、例えばとても高価なワインやお酒、高級食材だったりすると、つい試飲、試食をしてみたくなります。
そして、店員さんの感じが良かったり、美味しかったりすると
本当に欲しいとき以外は、無料のお試しは避けたほうが無難かもしれませんね。
お買い物時の不合理な行動
本格的なマーケティングを学ばなくても、行動経済学の本が参考になります。
著者は『東大教授が教えるヤバいマーケティング』(KADOKAWA)など著書多数の東大教授、阿部誠先生。個人の心理に着目したマーケティング研究の第一人者がおくる、行動経済学の本です。
他にも、数冊読んでみましたが、この行動経済学の本が初心者向けでした。
良く知られている効果↓
【ディドロ効果】何かを新しくすると他も新しくしたくなる
ラインナップで揃えたくなる効果のことです。
とあるブランドでソファーを買ったら、カーテンもベッドも同じブランドのもので揃えたくなってしまった
食器を新しくしたら、シリーズで揃えたくなった。
【確証バイアス】自分の希望を後押しする情報にばかり注目する
無意識に購入を後押しする肯定的な意見ばかりを集めたりして、否定的意見には目を背けてしまいます。 「欲しい」と思うとバイアス(偏り)がかかりことです。
その他消費者を翻弄する最先端の手法に関する本も、たくさんあります。
知らず知らずのうちに無駄遣いをさせられたり、損をさせられてるのですね
おわりに
金銭感覚に自信があるはずなのに
それでも割高なものや、余分なものを買ってしまう!それには理由があったのです。
売り手は「買わせるための心理テクニック」(目に見えない罠)を駆使しています。
マーケテイングの本を本格的に勉強する選択肢もありますが、手っ取り早く行動経済学の本を読んだり、
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「買い物してしまう人の心理」を知って、商売する側の術中にはまることなく、買い物上手になりましょう!