食費を節約しようと考えている方は、
野菜から買うのではなく、メイン料理になる食材から購入することをおすすめします。
私達は、お店に入った瞬間からコントロールされています。
たくさん買ってもらえるように。
余分に買ってもらえるように。
お店の滞在時間を少しでも長くいてもらうために。
行動経済学、人間心理、購買行動などなどが活用されています。
まんまと手のひらの上で乗せられてしまっているのです。
レジで支払いの時、「えっ!これ買い物かごに入れてた?」
ということありませんか?
私は、よくあります。特に疲労している時、空腹時、店内が混雑している時、騒がしい時などなど。
そんな罠にはまらないようにするには、買い物する順番が大切です。
入り口近くの野菜から買わない。それだけでも、不思議と食費を減らすことができるのです。
野菜売り場の店員がとって置きの買い物法をお伝えします。
献立のメインになる食材を一番に
買い物に行きます!お店に入ります!
その瞬間から、買い物動線に沿って売り場を歩きますよね。
その買い物動線が曲者です。それに逆らってみましょう!
- まず、お魚、お肉、などのメインになるような食材のお買い得品を決めます。
- その日のお得、割引品などを購入するとより節約になります。
- 調味料や飲み物など、今日買おうと思っていたものをカゴに入れます。
- 次に野菜コーナーです。
- メイン料理に合うような副菜や付け合わせの野菜を購入します。
- 保存出来る値引き率の高い食材を予算内で購入する。
お野菜を後で購入するメリットは、節約だけではありません。
野菜を最初に買わないメリット
献立に沿ってお野菜を決めるので、無駄に購入することがなくなります。
(しっかり献立を決めて、メモ通りに購入する場合は除きます。)
すぐに使わないお野菜をなんとなくで買ってしまうと、家の中で劣化したり、腐らせてしまったりしまいます。
お買い得品などをうまく組み合わせる。それが食費の節約のための極意です。
こんなことありませんか?
今日は、レタス、アスパラガス、小松菜を買おう
とんかつ用のお肉が安い!
とんかつといえば、キャベツ。野菜売り場に行って買わなくちゃ。
そして会計のレジにて、買い物かごにお買い得だった野菜類と
プラス今日明日必要なお野菜が入っていることに気が付きます。
今日、必要のない野菜を何個も買ってしまった
店頭近くにお野菜があるのは、プラスアルファで買い物させる、こんな秘密があったのです。
もしも、店内の奥に野菜売り場があったのなら。
つまり、肉、魚などを購入した後に野菜売り場に行くのならば、
不思議と必要でないものは、購入しないものなのです。
左回り
スーパーなどのお店は、左回りがなぜ多いのかご存知ですか?
「人間左回りの法則」マーケティング業界では有名なのです。
コンビニのレイアウトの謎-どうしてついつい買ってしまうの?
マーケティングの世界では「人間左回りの法則」とよばれ、人が自然に動くときに通る経路は「左回りが良い」といわれています。(「左回り」とは左手が内側にくるよう回る、反時計回りのことです。)
岡山理科大学経営学科ミニ講座より引用
たとえばコンビニでは、入口から左側に雑誌・飲み物・お弁当などのよく売れる商品を配置しています。そのように配置したほうが消費者の目にとまりやすく良く売れるからです。さらにあのディズニーランドも「人間左回りの法則」にしたがって作られています。
その原因は、「心臓が左にあるから」、「私たちの体には右側に重い肝臓があり、バランスをとるため左に重心が移る」などいろいろいわれていますが、結局のところ多くの人は右利きであるため、左手にかごを持ち、右手で商品を取るので左回りのほうが取りやすく一般には好まれるようです。
実際、お客さんの動線を右回りから左回りに変えただけで売り上げが10%伸びたお店もあるんですね。
スーパーマーケットやホームセンターに行くと、どのお店も同じよう商品配置になっていますが、これは真似をしているのではなく、私たちの行動心理から、必然的にそうなっていく、そう配置すべき、となるんですね。
豆知識
ディズニーランドも「人間左回りの法則」にしたがって作られています。
お化け屋敷などは、「時計回り」(右回り)の動線が採用されているケースが多いといわれています。
入場者に対して、(恐怖感につながる)「違和感」を無意識に感じさせるためのようです。
お化け屋敷の「怖さ」が増せば、それが評判になって、最終的に入場者数が増加します。
このように、売上増のためには、「動線」の設計は、とても重要なファクター(要素)なのです。
結論
私達は、何気なくスーパーマーケットに入店してお買い物をしています。
節約したい、食費を安く済ませたいのならば、買い物をする順序が鍵を握っています。
必要なものだけを冷静に買う。それが出来るのは、高いものから買うことです。
野菜→メイン料理(魚、肉など)→調味料→お菓子類→パン類→飲み物→お惣菜という順番に回ると
いつの間にか買いすぎてしまいます
買いすぎを防ぐためには、出口から買うことです。
不思議と、買わせるための仕掛けをかいくぐって冷静に買い物ができます。
買い物の順番、お店の回り方を変えてみませんか?