食品スーパーで半額 見切り品を買う人々 2023

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いつも割引シールを貼っているスーパー店員ならではの、値引きの裏側を暴露してしまいます。

2023年に入って、半額商品が少ない!と気がつきませんか?

そうなんです。値引きシールを貼る量も、値引きの割合も減っているのです。その理由は、

  • 【すぐには半額にしない】という方針に転換
  • SDGs、食品ロスの取り組み
  • 売り上げデータの精度の向上
  • 気象予報情報の誤差の減少

今までは、

半額!やった!

見切り品を買いに行って節約しよう!

これが、お得な買い物の仕方でした。ところが、注意が必要です。

見かけは同じでも、量が減っていたりします。

2023年3月現在では、グラム、大きさ、量などを加味して考えなければいけません。

いっけんお得でも、実は損をしているということもあります。

まず、食品スーパの現場では、今何が起きているのか、どんな指示が出ているのか、述べていきます。

目次

半額シールの減少

私の勤務するスーパーでも、半額で売る必要がないように、工夫をし始めました。

例として、

  • 商品を発注し過ぎないようにする。
  • カットもの、商品化するものを減らす
  • まず10%割引から始める。
  • 最大で40%の割引にとどめる。

売れ残るのでは?と心配でしたが、しばらくすると、

20%や30%でも売れるようになりました。

半額になる確率が低い、と思う方が増えたのだと思います。

SDGs、食品ロスの取り組み

今までの指示は、次のようなものでした。

  • 消費者のために常に新しい物を店頭に置く。
  • きれいに見えるように、隙間なく陳列する。
  • 欠品のないようにする。

とにかく、売り場いっぱいに新しいものをたくさん並べ、売れ残ったら廃棄する

廃棄量は、とにかくすごいのです。

まだまだ食べれるし、栄養もあるものもたくさんあります。

最初の頃は、廃棄することがショックで、ストレスになっていました。

もったいない・・バチが当たる

※「従業員が安く購入できる。」という時代もあったようですが、今は不正防止のためありません。

廃棄するくらいなら、売り場にてんこ盛りに並べない。

売り場に欠品があっても、品薄でもOKという風に変わってきました。

廃棄がストレスだったので、これは喜ばしいことです。

売り上げデータ分析

既存のデータ分析ではなく、次々に新しい試みが試されているようです。

詳しいことは、現場まで伝わってこないのですが、断片的に想像してみました。

分析サービスを専門にしている会社とのマーケティング戦略。

つまり、今までトップレベルの店長がしてきたようなお店作りを可視化、データ化出来るようになったこと。

それがデータ分析ツールとして登場したこと。

会社全体ではなく、店舗ごとに導入したり地域性と取り入れる手法など。

それによって、商品の過不足がより正確になったのだと思います。

ということは、想定外の売れ残りが少ない→半額商品、値引き商品、見切り品の減少ということになりますね。

気象予報情報の誤差の減少

数値予報の精度は年々向上しています。

気象庁の数値予報の精度向上

数値予報の精度は年々向上しています。それをもたらしているのは、数値予報モデルの精緻化、解析手法の高度化、観測データの増加・品質改善、そして数値予報の実行基盤となるコンピュータの性能向上です。
 全球モデルの予報誤差は、年々小さくなっています。上空約5,000~6,000mの高度に相当する500hPaの高度の予報は、1980年代半ばの1日予報が現在の3日予報と同程度の誤差です。また、台風の進路予報も、1990年代前半の3日予報より現在の5日予報の誤差が小さくなっています。この精度改善を背景として、2009年から台風の5日予報を開始しました。
 全球モデルの水平格子間隔/鉛直層は、1980年代半ばは280km/12層という粗いものでしたが、現在では20km/128層という非常に精細なものとなっています。この精細なモデルを実行する気象庁のコンピュータは、現在では1秒間に1京8166兆回という膨大な計算を行う性能を有しています。
気象庁HPより引用

天気と売上の相関関係

気温、湿度、天候が消費者行動に多大な影響を及ぼすことは、よく知られています。

雨だから、買い物は明日にしよう!

傘を持つから重いものは買わない

気温もそうですよね。購買意欲に大きな影響を与えています。

もし、明日低い気温予想だとしましょう。

鍋物の材料の白菜、きのこ、お肉、お魚や、おでん、そのような食材を多量に発注、商品化していたとします。

ところが、天気予報がはずれ、季節外れの暖かさになったら、どうなるでしょうか。

売れ足が遅くなります。そのまま気温が下がらなければ、売れ残ることになります。

寒いって予報だったけれど、暖かいからお鍋じゃないね。

その時、寒いと予測してたくさん仕入れた食品が、値引き、見切り品として、店頭に並びます。

天気予報の精度の高さが、食品の売れるスピードや量を左右しています。

裏を返せば、天気予報が外れた日が、スーパーで、食品の値引きや見切り品がある可能性がある、買い物チャンスということになります。

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