杉山清貴さん「最後のHoly Night」を改めて熟々と聴いてみました。
杉山清貴さんにハマるまでは、歌詞を気に留めずただ曲が通り過ぎていました。
その理由は、きれいな声、澄んだ声、トーンもリズムもすべてが洗練されすぎていたからだと思うのです。
しかもネットでの考察は興味深いものも多く、考え方次第では意味まで違っているようです。
考えられるパターンとしては
- 一番好きな人とは結婚しない、あるいは出来ない。
- 恋愛と結婚は別
- 最後には結ばれる
- 時間軸がいったりきたり
ポイントはlastの意味ですね。
個人的な解釈は、彼女は何かしらの願いや彼への要望があり、それが受け入れられないことがわかり、彼のもとを去った。しかし、好きな気持は変わらずもう一度会いたかった、しかもクリスマスイブに。
時系列でみてみる
まずは歌詞を引用させていただきます。※「最後のHoly Night」杉山清貴 リリース日 1986年11月6日
売野雅勇さんの作詞です。時系列で色分けして並べてみました。
- 最初または過去の二人のクリスマスイブ→
- ある夏の日→
- クリスマスカードの内容とカードが届いた日→
- カードが届いた次の日→
- 二人の最後のクリスマス
ビルの影を蒼く映した銀色の氷のリンクに
Christmas Carolが流れる Twilight Time
「まだ好き?」と急に見上げたね [[二人の時間的、空間的距離があったと考えられます。]]
昨日着いた君のカード謎かけるように想い出の夏の写真さ
Last Christmas Eve for You
本当に好きなひとと最後のイブは過ごしたい…と書いたね [[独身最後の夜と解釈しています。]]
First Christmas Eve for Two
キャンドル消して君は忘れられない夜になると背中で髪を解いた [[ここが謎・・First Christmas Eve for Two ふたりになって初めてのクリスマスイブ。のすぐ後の歌詞なので、これは最初のクリスマスイブを回想しているの?それとも付き合って1年未満かもしれないとも取れます?なので最初で最後なの?。]]個人的には、この部分は、忘れられない夜になるという表現から最後の二人のクリスマスイブのシーンだと思います。
夜空埋める鈴のおとだね粉雪が静かに降りてく
細い指輪窓辺にかざし大切にすると泣いてたね
君が夏に見てた夢にいま答え送れない僕が哀しかったのさ [[ 君が夏に見てた夢にいま答え送れない これが二人が離れた原因と思われますね。]]
Last Sweet Summer Memories [[歌詞の流れから、ここで最後の甘い思い出と解釈できます。しかし、last summer は去年の夏、最後の夏だとtlast the summerになるので、戸惑います。リズムのための歌詞なので、厳密さは要求されないとは思いますが。]]
君のドレスにSouthern Wind
光るシャンペングラス左手に踊ったね
Just Sweet Summer Dream for Two [[英語のJustはいろいろな意味があるので、この解釈も難しい。単なる二人の甘い夏の夢?ただの夢、まさに夏の夢・・・]]
]裸のままの言葉話してくれよ 僕を傷づけることこわがらず [[君が夏に見てた夢にいま答え送れない僕が哀しかったのさ。と前の歌詞にあるので、彼女の望む答えを出せない僕のもとを去っていたと思われます。]]
Last Christmas Eve for You
本当に好きなひとと最後のイブは過ごしたいと言ったね
Your Last Dance for Silent Night
この夜が明ける頃大人のドレス着替えると知ってたよ [[クリスマスに彼女の結婚式?]]
I‘m so sorry babe [[ごめんねではなく、(I‘m so sorry は残念さを表す言葉なので)残念だよ とも取れます。]]
Last Christmas Eve for You
小さな影が街に消えて行くまで窓辺でそっと見てる… [[夜明けなのかな?]]
First Christmas Eve for Two [[この部分です!二人が再開してまた結ばれるのでは?という解釈がネットに書いてありました。本当にそうであってほしいですが、もしそうだとしたらFirst、なぜ初めてという単語があるのか。また、君と僕ならChristmas Eve for us になると思うのです。そのため、3つ考えられるケースがあります。①二人の最初のクリスマスイブを回想している。②歌詞なので、この部分にゴロのいい言葉を持ってきた。③彼女と彼女の相手の初めてのクリスマスイブという意味]]
新しいそのドレスとても似合うねまぶしさに瞳を細め [[ 結婚式を遠目で見ているとも考えられます。]]
So Merry Christmas to You [[Youが彼女だけを指していてほしい。彼女と結婚相手だったら悲しすぎるし、ここでの僕は器が大きすぎる]]
男目線、女目線
大きく括ってはいけないのかもしれませんが、こんな風に考えています。
男性は恋愛歴は、フォルーダー。
女性は上書き。
別れる前に一度だけ逢いたいって言う人がいますが、
別れることがわかっている人と、何かを積み重ねたいとは思わない女性が多いのではないでしょうか。
歌が上手すぎ、曲が良すぎ、歌詞も素敵
「最後のHoly Night」は、約40年前の曲ながら古さを感じさせません。
それどころか、一般的なクリスマスソングと一線を画した、女性上位とも取れる歌詞は、
令和の今では違和感なく反感も持たれないのかもしれません。
今日はクリスマスイブ。急いで書いたので後で修正するかもしれません。
さあ仕事に行きます!