ネットでの買い物は、便利がゆえに失敗します。
怖いことに、失敗していると気づかないこともあります。
本当は気づいていても自分に都合の良い言い訳をします。失敗を認めたくないのです。
流されて購入してしまった。でも、それを認めたくない!
「本当は欲しかった。自分へのご褒美。」と自己弁護してしまいます。
そこで、ネットで買い物をする時に、これに注意すれば失敗を避けられるというものを5つ挙げてみます。
- 情報収集する時間を区切る
- 返品無料にだまされない
- 定期購入は慎重に
- ネットの口コミを盲信しない
- 「安いから」と「ついでにこれも」とポチッと(購入クリック)しない
参考文献
ネットでの買い物に困った経験のある人、
二度と買い物で損したくない人、
買い物時の選択に自信がない人、
家や保険などの購入を控えている人は、ぜひご一読くだい。
行動経済学という武器が、「ダメな買い物」から守ってくれます。
情報収集する時間
店頭で実物を見たり、店員さんに話を聞いたりする情報量には限界があります。
ネットでは、すでに購入した人の評価やレビュー、専門家の批評、細かい機能や特徴など、
多量の情報が得られます。
しかし、情報が多すぎると、実は、必要な情報を取り出すことが難しくなっています。
自分で選んでいるようで、「選ばされせられている」ということもあります。
ネットを見過ぎると情報不足になる
情報収集をしようと、ネットを見過ぎるとどうなるでしょうか?
情報不足におちいるのです。
- 情報収集をたくさんすると、どうして情報不足になるの?
-
不思議なようですが、脳科学が証明しています。
どういうことかというと、
webサイトを見る行為自体が脳を刺激して、ドーパミンが出続けます。
そして、脳内で思考や意思決定、記憶をつかさどる前頭前野の機能が低下します。
また、たくさん情報を仕入れたように見えても、実は都合のいい情報だけ見ているので、情報不足に陥っています。
そういうことらしいのです。
ネットを見る時は、つい自分の意見に近いものだけを選んでしまって、辛口だったりするのを遠ざけてしまいますよね。
しかも、最近AI(人工知能)が優秀なので、勝手にピックアップした情報だけ画面に現れたりします。
自分の志向で埋め尽くされるので、ちょっと怖いなと思います。
前頭前野の機能低下(脳疲労)
もっと価格が安いサイトがあるかも。もっといいのがあるかも。とあちらこちら比較したり、悩んだり。
そうするとあっという間に時間が経ちます。その結果何が起きるかと言うと。
脳が疲労します。そして、自分の都合のいい情報だけで判断してしまいます。
そこに落とし穴があります。
情報を収集して、最も欲しいもの、オトクなものを選んだつもりでも、
脳疲労により情報不足に陥ります。
時間を区切る
これを、防ぐ方法はひとつ。
もし購入するつもりがなくて、単に商品などを見ているだけでしたら、ポチっと(衝動買い)しないことです。
購入するつもりでサイトを見るのならば、時間を決めて、「これ以上みてもキリがない」と区切りましょう。
ネットを見すぎると、後悔してしまうような買い物や無駄遣いをしてしまう。
これは脳疲労だけが原因ではないようです。
そこには、私達消費者が知らない、きちんとした法則があります。
AIDMAの法則
AIDMAの法則っていう興味深い法則があります。
AIDMAの理論は「認知」「感情」「行動」の3つがある
AIDMAを構成する行動は、次の3つに分類できます。
- 認知→Attention(注意・認識)
- 感情→Interest(興味・関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)
- 行動→Action(購入)
ネット検索をしている時、最初に商品やサービスを全く知らなくても、だんだんと興味を持つように仕掛けられます。
そして、接触回数を増やされるので、目に付く回数が増えます。
すると、なんとなく欲しくなってしまうのです。
すごいですね。ものすごく計算されている仕組みですね。
関心がなかったはずなのに、いつの間にか買ってしまうのです。
それも、あたかも自分の意志で選んだような錯覚。
いつの間にかお金がなくなっていきます。
返品無料で返品したことあります?
返品無料って聞くと、最後の後押しになりませんか?
もしイメージと違ったら、返品すればいいって。
無料という言葉ってインパクトありますね。
そして、買うときには返品するかもって思っていても、実際は返品をしない人が多いそうです。
いったん手に取ると、愛着がわいたり、なんか申し訳ないなという気になったり、
面倒くさくなってしまったり。
いざ、返品する人は少ないようです。
ネットの口コミ
ネットの口コミって、必ず見ますよね。
参考にする程度なのか、鵜呑みにしてしまうのか。そこの線引きが大切です。
特に有名人や、インフルエンサーなどが紹介すると、なんだか信用してしまいます。
冷静に判断したいものです。
安いから、ついでだから
安いから買う。ついでだから買う。
安いとうれしくて、得した気持ちになります。
でも、それが必要ならばよいのですが、意外と必要ないものだったと思うことありますよね。
そして、やりがちなのは、もう購入してしまったのに、価格を調べてしまう。
本当にお買い得だったのかどうか知りたくなるんですね
購入した価格より高く売っているのをみつけると、うれしいですし、やすいと思って買ったものが高い
とがっかりします。
この矛盾する認知を同時に抱えた状態、またその際に覚える不快感やストレスのことを
認知的不協和と呼びます。
安いつもりで購入したが、割高だった
と認めてしまったほうが、この認知的不協和を解消できます。
割高で買ってしまった。失敗した!と認めたくないと言う気持ちが強いと、
損を取り返そうとさらに買い物をしてしまうのです。
そして、新たな損には厳しくても、「ついで買い」はゆるしてしまう。
どんどん買い物の罠にはまってしまいます。
まとめ
節約したいと思っても、ムダな買い物をしてしまうものです。
それもそのはず、巧妙な罠がしかけられています。
店頭などでの購入と違い、ネットでの買い物は、便利です。
24時間いつでも、ポチッとするだけです。支払い方法も登録しているので、お金を支払っているという感覚が
あまりないまま購入してしまいます。
売る側の心理やマーケティングの巧妙さを知っておくだけでも、ムダな買い物から身を守ることができます。
この5つを、ネットで買い物をする前にチェックしてみてください。
- 情報収集する時間を区切る
- 返品無料にだまされない
- 定期購入は慎重に
- ネットの口コミを盲信しない
- 「安いから」と「ついでにこれも」は本当に必要以外買わない
得したように見えて、ほとんどの買い物で損をしている!という事実があります。
世界トップ頭脳が認めた、損を避ける技術の本の内容の一部の紹介と感想でした。
ネットでの買い物に困った経験のある人、
二度と買い物で損したくない人、
買い物時の選択に自信がない人、
家や保険などの購入を控えている人は、ぜひご一読くだい。
行動経済学という武器が、「ダメな買い物」から守ってくれます。